後押しではなく受け止めるうつ病との接し方

励まさないことが大切

間違いだらけだったうつ病患者との接し方

うつ病はこれまで「甘えている人間がなるものだ」と厳しい接し方をされることが多い病気でした。しかし近年では、男性の10人に1人、女性の5人に1人が一生のうちに罹る可能性のある病気として認知され、これまでのような接し方は間違いだったという認識で一致しています。 これまで、うつ病の患者さんへの接し方といえば「叱咤する」または「激励する」ことが当たり前でした。しかし、うつ病の患者さん本人にしてみれば、それは傷口に塩を擦り込まれるような思いなのです。「自分は何でこんなに弱い人間なんだ」と思い込んでしまっている人間に対して「お前は弱い奴だ」と言ったらどう思うでしょうか。これまで全力で頑張ってきた人間に対して「もっと頑張れ」と言ったらどう思うでしょうか。 現在ではこれらの間違いは正され、うつ病の患者さんにとって生活しやすい環境が整いつつあります。

「励まさない」励まし方を学ぶことが大事

うつ病の患者さんと接する際に気を付けなければならないのは「励まさない」ことです。落ち込んでいる人を励ますことができないなんて難しいことだと思われがちですが、うつ病の患者さんは悩みがあって落ち込んでいるわけではありません。ですので、正しい接し方を学ぶ必要があります。 うつ病の患者さんは「病気のせい」で落ち込んでいます。前向きな言葉も否定的にとらえてしまいます。ですので、悩みを持っている人を励ますように「頑張ろう」と声をかけるのは逆効果です。「わたしは頑張りが足りないのか」と追いつめてしまいかねません。最も効果的なのは、うつ病の患者さん本人の話をリラックスした雰囲気で真剣に聞くことです。アドバイスなど必要ありません。ひたすら理解を示して話を聞いてあげましょう。 うつ病の患者さんと接する際には相手の状況に巻き込まれてはいけません。リラックスした気持ちで接し、一緒になって病気を克服していくんだと長い目で見ることが大切です。

うつの人への正しい接し方とは

うつ病患者に対しては、接し方に注意を払う必要があります。うつ患者は、とても他人からの言葉に対して過敏になっています。なので、こちらが良かれと思って言った言葉が相手を傷つけてしまう可能性もあるからです。 絶対に避けなければいけない接し方は、励ます言葉です。ついつい言ってしまいがちな「頑張れ」の一言は、うつ病患者にはまだ頑張りが足りないと感じさせてしまいます。 その他にも、うつを軽視する接し方も厳禁です。たとえば、「もっと苦労してる人もいっぱいいる」などの言葉です。このような言葉は、患者には自分のことを分かってくれないと感じさせ、よけいに孤独を与えてしまいます。 うつ病の人への正しい接し方は、話を十分に聞いてあげることです。患者に話しをさせることによって、心の緊張を軽減できます。その結果、症状が改善することがあります。